英国心理士(BACP・英国カウンセリングサイコセラピー協会認定カウンセラー)前田節子さんによる子育て支援コラム第4号です。
今回のテーマは「完璧主義」について。
「完璧であれ」という自分への戒めは、大人のきょうだいでも話題になります。
完璧でありたいゆえに、時間や労力をつぎ込みすぎたり、完璧にできなさそうだと回避したくなったりしませんか。
完璧でなくて大丈夫。むしろその方がいい、というエールをお届けします。
最近、「私、何にもする気がしなくって…」とおっしゃるママが増えてきています。
色々な事情があるのでしょうけれど、原因を一緒に考えていくと行きつくことが多いのは、「私、完璧になりたい」というママの思いです。
完璧主義の裏側には、「完璧であれば、過去の過ちをリセットできる」とか、「人の目が気にならなくなる」とか、「もっと愛されるようになる」という偏った考えがあるような気がします。
ちょっと、ご自分に「私が完璧なママだったら、子どもはどんな子どもに育つのだろう?」と聞いてみてください。
極論かもしれませんが、完璧な子どもはミスをしません。ミスをしないということは、何もできない・しない子なのかもしれませんし、ママを必要としない子かもしれません。そして、「完璧」とは、現実には存在しない基準なのだと気づかれると思います。
考えるのが苦手な方は、「完璧でない親であること自体が、子どもにとって最高の贈り物だ」と思って下さい。
「え!それって、何もしないことですか?」と思われるかもしれませんが、もう、すでに努力なさっているから、大丈夫ですよ。
完璧でないママは、生き生きしていてステキです!
*このコラムは、幼児期のお子さん持つ親御さん向けに書かれたコラムを転載させていただいています。
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