「きょうだいさんの広場」は4回目を迎え、対面では1年ぶりの開催となりました。
2023年7月2日(日)に前回と同じ杉並区立済美養護学校で行いました。
今回は、地域のきょうだいさんに「にじいろもびーる」のことを知っていただこうと、きょうだいさんと家族みんなで楽しめる音楽イベントです。10組の家族、約35名が参加し、3歳から中学3年生までのきょうだいさんが集まりました。15名のボランティアさんも参加し、にぎやかな広場となりました。
第１部は音楽家の平岩佐和子さんを招いての「音楽ワークショップ」。いったい何が始まるのかな、とちょっとドキドキ。初めにビーズの入ったマラカスを振って、聞いた音を「シャカシャカ」「チャッチャ」など自分の表現で紙に書いてひもに吊るしていきます。この吊るした紙が立体楽譜になっていきます。みんなのものがそろったら順々に声に出して演奏しました。
次に透明の水が入った容器を振ってみると不思議なことに赤や黄、紫、緑などの色水に変化。その音を「ポチャン」「サラサラ」などとまた書いて立体楽譜にし、声に出して録音しました。
更にその色水の容器の口にティッシュをつめると、スタンプに変身。床に広げたなが～いロール障子紙にポンポン、ペタペタと色を付けていきました。カラフルな水玉が飛んでいるようにも見えるし、花畑が広がっていくようにも見えました。みんな夢中でペタペタしました。初めのことにもきょうだいさんは、どんどんチャレンジしていました。
ひとりしきり活動した後、第２部は「いっしょに楽しむ音楽会」です。平岩さんの歌にピアニストの島内亜津子さんも加わり、「にじ」「ＲＰＧ」などみんなの知っている歌から始まりました。思わず歌ったり体を動かしたり。ピアノソロや初めて聴く歌にはじっと耳を傾けていました。リコーダー２本吹きには「どうやってるの？」とびっくり！あっという間に楽しい時間はすぎていきました。
最後に、ワークショップで作ったなが～いロール紙のにじいろのお花畑を持って、みんなで記念撮影しました。
初めて参加してくれたきょうだいさんは、「ワークショップが面白かった」「リコーダーを2本吹いていてすごかった」など素直な感想を伝えてくれました。また、ご家族からは「障がいのある子もいっしょに生の演奏を聴いたのは初めて」「演奏もワークショップも楽しかった」「ボランティアさんが声をかけてくれてよかった」という声が聞かれました。みんなの好きな音楽を通して、多くの人と出会えました。それぞれのスタイルで音楽を受け止め、仲間や家族と楽しむ姿がありました。
今回、私たちからきょうだいさんへおくったメッセージは、「はじめて会うともだちも みんな仲間、おとなは あなたの応援団、いっぱい楽しんでね」というものでした。「自分以外にもきょうだいさんがいるんだな」とか、 「ボランティアさんとおしゃべりしたな」とちょっと気にとめ、何かの時に思い出してくれたら嬉しいです。
きょうだいさんの広場は出入り自由の場ですから、来る時があっても来ない時があっても大丈夫。いつも一緒にはいないけれど、この日の出会いはこれからもつながっています。
またみんなに会えるよう、秋に楽しい広場を開きますよ。