やさしさは優しさからでないと伝わらない①

投稿者: | 2020年12月30日

小児科医 池中晴美先生よりコラムを寄せていただきました。
これまで多くの子どもと家族に寄り添ってきた池中先生。
障がいのあるお子さんと向き合うご家族へのメッセージを
3回にわけて紹介します。

幸せかどうか決めるのは本人。
そういう場所に居られるようにすること、それが周囲の大人たちの仕事。

落ち着きがなくても、協調性が取れなくても、それは悪ではない。
白いものを白とはっきり言えて、欲しいものをストレートに欲しいと表現してるだけ。

できないことはどうすればいいかな、と考えるけど、
できないことを探すより、できるようになったことをたくさん喜んでほしい。

子どもの言うことを、その子が言うことは正しいと思って聞いてあげて。 
そうしたら心の奥が見えるかも。
変化球もストレートもすべてストライク。
ストライクゾーンを少し広げてみたら。

でもね、という大人の話を子供は聞きたくない。
話は聞いてくれるけど、最後に「NO」と言われているのと同じ。
そうなんだ~、と返してあげてほしい。
話を聞いてくれる人の話は聞くよ。

とことん信じてあげてほしい。

子どもはきっと親を選んで生まれてくる。
このお母さんなら、お父さんなら、きっと一緒に生きてくれるって。
だから乗り越えられるはず。

どんな時間も経験もきっと必要だからあるのだと思う。
(そう思いたい)
それがつらいものであっても。