英国心理士(BACP・英国カウンセリングサイコセラピー協会認定カウンセラー)前田節子さんによる子育て応援コラム第6号です。
今回のテーマは、子どもに行動を変えてほしい時にどういう言葉で伝えるか。
わかってほしい肝心なことが伝わらない場面、ありますよね。
ちょっとしたコツがあるようです。
*このコラムは、もともとは就学前のお子さんの親御さん向けに書かれたものです。
さらに年齢の高いお子さんや、障がいのあるお子さんの親御さんとも共有できる大切なことがわかりやすく書かれていますので、前田さんのご許可のもと、連載させていただいています。
「何回言ったら分かるの!」「ダメって言ったでしょう!」「なんで、できないの!」等、(私自身も言った覚えがある言葉ですが)考えてみると、これはとても効率の悪い叱り方です。
乳幼児にはこのような叱り方はしないと思いますが、これでは、叱り始めた途端、子どもに「聞くスイッチ」を切られてしまいます。
子どもが聞いてくれる叱り方で大事なのは、お説教でも説得でもなく、「感情的でないこと」です。
「ダメ」を伝えたければ、「ダメだよ」で良く、その理由をクドクドと説明する必要はありません。また、「何回言ったらわかるの!」と言った嫌味も必要なく、して欲しいことを「しなさい」というだけで良いのです。
「なんで、できないの!」に至っては、「それは、ちゃんと教わっていないからです」という答えが子どもから返ってきそうです。
子どもの年齢が低いほど複雑な内容は伝わりませんので、理由を述べることなく、「して欲しくないこと」を単刀直入に伝える練習をしておきましょう。
「これ、しなさい」と言われた方が、「これ、していないよね」と言われるよりも、受け取りやすいと思いませんか?
そして、自分にもやさしくなれますよ!
BACP(英国カウンセリングサイコセラピー協会)
認定カウンセラー前田節子
*前田節子さんのWEBサイトはこちら