英国心理士(BACP・英国カウンセリングサイコセラピー協会認定カウンセラー)前田節子さんによる子育て支援コラムの連載開始です!
前田節子さんのWEBサイトはこちら
前田さんは、スクールカウンセラーや子育て支援講座の講師としてご活躍されています。
このコラムは、ある媒体で就学前のお子さんの親御さん向けに書かれたものですが、もう少し大きなお子さんや、障がいのあるお子さんの親御さんとも共有できる大切なことが温かいまなざしで書かれています。
このたび、ご許可をいただいてこちらで掲載させていただくことになりました。
きょうだいに向き合うことや、ご自身を大切にするヒントになれば幸いです。
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今回のテーマは「ほめる」こと。
きょうだいは、時に「お兄ちゃんばかりほめられてずるい」「自分だって頑張っているのにな」といった気持ちを持つことがあります。
ほめるというのは、日常のことでありながら「どこをほめればいいの?」と難しさを感じることもありそうです。
ほめることでどんなことが育まれるのでしょうか?
どう、ほめたら良いの?
~「結果」よりも、 「経過」が大事だよ!~
最近、子育てセミナーなどでよく聞かれるのは、「子どもを、どうほめたら良いですか?」という質問です。私は、いつも「ほめるのは、結果ではなく、経過をほめてください」とお答えしています。
「え!?」という反応が返ってきますが、結果をほめていると、ほめないと何もしない、とか、できないことや苦手なことはしない子どもになる可能性があります。
経過をほめる為には、子どもがしていることを「見守る」ことが必要になりますが、「経過をほめる」と子どもは、自分が見守られてる感があり、そこから安心感が生まれます。
そして、たとえ結果が出なくても、「頑張ること」は大事だと思う気持ちと忍耐力が育ちます。また、たいして頑張らなかったときに結果をほめられても、子ども自身もあまりうれしくないようです。
-生懸命作ったのに失敗してしまった夕飯を、「おいしいよ。-生懸命作ったんだね」と言って食べてもらえると、「次は、頑張ろう!」と思えますよね。子どもも、それと同じです。そして、頑張れば、結果はきっとついてくるのだと思います。
ママ、パパ、いつも頑張っていらっしゃいますね!
その気持ちがステキです!
BACP(英国カウンセリングサイコセラピー協会)認定カウンセラー
前田 節子