子育て応援コラム 2 「ほめてばかりで大丈夫?-基準は大事!-」

投稿者: | 2020年9月6日

英国心理士(BACP・英国カウンセリングサイコセラピー協会認定カウンセラー)前田節子さんによる子育て支援コラム第2号です。


今回のテーマは「叱る時に大切なこと」。
ほめたくても、子育ての中では叱る場面も多々あると思います。
その時に何を大切にすればよいのでしょうか?


「子どもをほめて育てる」という考えが定着してきていますが、実践できる家庭は少ない気がします。それは、日常生活の中では、子どもは「ほめられること」よりも、「大人がしてほしくないこと」をする方が多いからかもしれません。

そう考えると、「子どもをほめて育てる」よりも、「批判しない子育て」のほうが、現実的で、バランスのとれた接し方と言えそうです。

「してはいけない事」をしたら、理由は説明せずに、シンプルに「ダメだよ」と声かけをしましょう。
親が子どもに教えなければならないことのひとつに「社会のルール」が含まれていますので、 「ダメだよ」で教えていけばよいですよね。
理由なしの「ダメだよ」は、批判的でも攻撃的でもなく、ニュートラルです。「ダメ」の理由は、もっと成長してから伝えたらよいと思います。

子どもは、「ほめられる」よりも「怒られない」方が好きです。
頑張ったらほめて、してはいけないことをしたら「ダメだよ」の方が、ママもパパも楽ですよね?

生きることは、バランスをとること。「過ぎたるは、及ぼざるが如し」。
そして、叱るためには親の基準が同じであることが大事なので、一度、ママとパパ一緒に、「ダメ」の基準を見直してみてくださいね。

 

*このコラムは、幼児期のお子さん持つご両親向けに書かれたコラムを転載させていただいています。
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