4月10日はきょうだいの日でした。
全ての兄弟姉妹や、兄弟姉妹のように親しい人たちに、そして障がいや病気のある人の「きょうだい」に思いを馳せる日です。
(きょうだいの日について詳しくは過去コラムをご覧ください)
2021年のきょうだいの日は、全国のきょうだい支援団体等がコラボしました。
NPO法人しぶたねさんが中心となり進められた2つのプロジェクトのご報告です。
1.きょうだいの日のオリジナルチョコレート作成
しぶたねさんの「きょうだいのヒーロー」シブレッドとシブブラックがセットになったオリジナルデザインのチョコレートを作って配りました。
にじいろもびーるでは、つながりのあるきょうだいさんと、きょうだいのまわりの大人(障がい関係の支援者)にメッセージカードとともにお渡ししました。ハガキだけではありますが、活動地域の施設などに「きょうだいの日」のご紹介を郵送しました。
「わー!これ何?」と満面の笑顔になるきょうだいさん。
親御さんからもきょうだいさんが喜ばれた様子をメールなどで教えていただきました。
「きょうだいの日なんてあるんだね!」「みんなに知らせたいね!」と声を弾ませる支援者さん。
その時に見せてくださった笑顔や声が、きょうだいへの応援のように感じられて嬉しかったです。
記念日があることは、きっかけになります。
気持ちを伝えたり、つながりを再確認したり、何らかのアクションを起こしやすくなります。
アクションがあることで生まれるやわらかい気持ちや交流を大切にしたいと感じました。
2.きょうだいへの応援を届ける動画をみんなでつくるプロジェクト
YouTubeで動画が公開されています。
きょうだいの日(シブリングデー)2021 きょうだいさんたちへ(フルバージョン)
きょうだいのことを思って一生懸命考えた言葉がぎゅっとつまっています。
にじいろもびーるからは「どんな気持ちもあなたの大切な気持ち」というメッセージを贈りました。
誰だっていろいろな気持ちを感じます。喜びもあれば、悲しさや悔しさもあります。怒ったりうらやんだりもします。
気持ちに優劣はないはずなのに、私たちはネガティブとされた気持ちを否定しがちですし、きょうだいは特に「そんなこと思っちゃいけない」と戒める傾向があるように感じます。
気持ちを否定するために、心に固くフタをしてしまうこともあるのですが、フタをされた気持ちは貯まっていき、思いがけない時に吹き出すことがあります。実は、私はそのパターンをくりかえしてきて、今でも自分のフタをした気持ちにあとから気づいて驚くことがあります。
ポジティブな気持ちが苦手なきょうだいもいます。
楽しむことに罪悪感を感じたり、楽しんだら何か悪いことが起きそうな気がしたりするのです。
私の場合は、楽しいと感じたあとは常に反省する・・・ということでつじつまを合わせようとしている時期がありました。
どんな気持ちも感じるのは自然なことで、自分の気持ちを認めることは自分を大切にすることにつながります。
気持ちを認めることは、気持ちに飲み込まれたり、衝動的に行動することとは異なって、次のステップに無理なく進むための大事な過程です。
気持ちとのつきあい方については、経験からもいろいろ思うことがあるので、別の機会にお伝えできればと思います。
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2021年のきょうだいの日を終えて感じているのは、たくさんのあたたかさとこれからの希望です。
来年のきょうだいの日には、もっと多くのきょうだいさんにメッセージを届けられたらいいな。
何年後かのきょうだいの日は、もっとたくさんの人がこの日のことを知っているといいな。
そんなことを胸に抱いています。
きょうだいの日に思いを寄せてくださったみなさま、ありがとうございました!